- 伝統的土佐和紙から生まれた高知麻紙
- 主原料は、芋麻・楮を使用。
岩絵具との相性が良く重ね塗りに適し、強靭で描きやすい紙です。
芋麻の繊維は変わっていて、繊維に『うねり』があり、重なりあった繊維に隙間ができるので、
フェルトのような紙になります。
その隙間をいやすのに強い繊維の楮を目詰めに使っていて、 経験と技術が必要です。
用途は、神社・寺院・講堂・奉納絵画他、一般日本画など多方面で描かれています。
利便性を考慮して寸法・厚さ(規格)を多種多用に作っています。
- 伝統工芸士尾﨑金俊の軌跡(高知麻紙が誕生するまで)
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大正11 (1922)年 先代尾﨑金俊誕生。尋常小学校を卒業後、冬は紙漉き、夏は農家を営む兼業の家に育つ 。 昭和22(1947)年 製紙業に専念。典具帖紙(楮)、書道用紙、銅版画用紙などを作成。 昭和50(1975)年 日本画用紙を開始。純雁皮紙作成。
下田義寛、吉田善彦、片岡球子(表具師依頼)、森田曠平を筆頭に多くの画家より支持をいただく。
宮内庁図書課より依頼で、平安初期の古文書修補用紺紙を納品。
純雁皮紺紙の3×6判、金泥仏画用紙を造る。
安達原玄・中村幸真・田代有樹女他多数、仏画家先生使用。
土佐麻紙(麻・楮)日本画用麻紙3×6判を造る。(1人漉き)
当代一流に選ばれ、土佐麻紙について東京紙の博物館にて講演(手漉き麻紙)平成元(1989)年 手漉きの動作を機械に置き換えて、何度も試行錯誤、研究改造して、遂に高知麻紙試作品成功。 平成25(2014)年 尾﨑金俊没(90歳)
- 高知麻紙の工程
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